ちらし寿司

3月3日の桃の節句(ひな祭り)の日には縁起の良い食材がたっぷり使われたお祝い食の「ちらし寿司」が欠かせません。見た目が大変華やかな「ちらし寿司」は、3月の明るい気候にぴったりなご馳走でしょう。
ちらし寿司は、関東と関西では特徴を異にします。 関東では器に酢飯を入れ、その上にエビやマグロなどの寿司ネタをきれいに乗せます。通常一人前ずつ盛り付けてあります。デンバー界隈の日本食レストランでもこのタイプのちらし寿司をよく見ます。このタイプのちらし寿司は、古くは江戸時代の大奥でも祝い膳として親しまれていた記録があるそうです。
関西ではいわゆる五目寿司がちらし寿司と呼ばれることが多く、酢飯に具材を混ぜた後、錦糸卵や海苔の細切りがトッピングされています。 大皿に盛り付けて、皆で分けて食べるスタイルとなっています。


ひなまつりの定番料理としてちらし寿司が定着した背景に明確な起源はないようですが、子どもの成長を家族全員でお祝いするにあたって、大人数でいただけるちらし寿司は最適なメニュー。また、縁起の良い食材を用いて彩り豊かな見た目や、子どもが食べやすいところなどが、ちらし寿司が今日まで親しまれている理由といえそうです。
ちらし寿司に乗せる具材は、各家庭によってさまざまですが、縁起物とされる具材が使われます。例えば「エビ = エビのように腰が曲がるまで生きる」という長寿への願い。「穴の開いたレンコン=先まで見通しが利く」、「豆=健康でマメに働く」、「錦糸玉子:財宝が貯まるように」など。
ひな祭りにいただくちらし寿司は、子どもたちが楽しめるよう彩りや形にこだわったものが近年主流になってきました。例えば、ご飯をケーキに見立てた「ケーキ寿司」にはバラの花を形作ったサーモンをデコレーションするなど、子どもたちを喜ばせるためのさまざまなアイデアが活かされています。子どもたちの笑顔のため、ちらし寿司はこれからも可愛く美味しく進化していきそうです。
コロラド日米協会の新プログラム「Sushi Series」では第三弾として7月に「ちらし寿司」を紹介する予定です。みなさんの参加をお待ちします!
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